蜘蛛の巣のように
単語の覚え方で最も有効なのは、類義語や反義語など、関連用語をあわせて覚えていくことだ。蜘蛛の巣のように単語と単語がつながりあい、膨大な単語も比較的安定して記憶しておくことができる。
具体例
たとえば”outright”という単語がある。”徹底的に”という意味の単語だが、あまりなじみが無く出現頻度も少ないため忘れがちだ。しかし、この単語を”completely”, “perfectly”, “entirely”といったより出現頻度の高い単語と結びつけて覚えることで、より覚えやすくするという方法だ。outrightだけ単独で覚えていると、それを忘れてしまえばそこまでだ。しかしほかの頻出単語と結びつければ、それらが登場する度にoutrightを思い出すことができる。例えば別の文章を読んでいる時に”perfectly”を見たとする。そこで常に新単語にアンテナを巡らせているあなたなら、「どんな類語があったかな・・・・」と自らに問いかけるはずだ。そこでoutrightを思い出すことができれば儲け物、より深度の高い暗記が可能だ。仮に、その時outrightを思い出せないとモヤモヤしたものが残るだろうが、単語帳をザッピングすればすぐにoutrightにいきあたるはずだ。そこまですれば、もうoutrightを忘れることはない。
単語帳に書き込もう
こういった関連語は思いつく限り単語帳に書き込んで行った方が良い。たとえば私の単語帳の”ponder”の欄には手書きで”deliberate”, “contemplate”, “reflect”, “consider”と書き込まれている。considerが頻出なので、ほかの単語もconsiderと出会う度に思い出すことができる。もちろん、considerからほかの単語を連想できる程度によく暗記して置く必要はある。こうやって単語をつなげ、記憶を安定化していくのだ。ちなみに類語を調べるにはthesaurus.comを使うと便利だ。
※2012年1月追記:ここに書いていることを実践するための単語暗記支援ブログ「つなげて覚えるTOEIC英単語」を立ち上げましたので、そちらもご参考ください。
類語を知っていることはリスニングにも有利
類語暗記はリスニングのスコアアップにも効果がある。リスニングでは会話のなかに出現するキーワードの類語が正解選択肢に用いられることが多い。たとえば”financial”というキーワードが会話に出現したとする。その場合、正解選択肢には”monetary”という類語が出てくることがままある。このときこの類語を知らず、”finance”という単語の出てくる選択肢を選んでしまうとあえなく不正解!ETSの引掛けにまんまとかかってしまうので注意しよう。
もちろんリスニングは音声の意味をしっかり理解すれば問題ないのだが、類語を抑えておくことでより正確に正解を選ぶことができるようになるのだ。
単語帳はこんな感じでバンバン書き込んで使おう。
